シンプルかつ
温もりの感じられる空間を
ザクロの木がすっと伸びる店先。大きく開けたガラス戸をくぐり広がる店内はすっきりとした印象で、「凛とした」という言葉がぴったりくるような素敵な空間が広がります。
木を基調としたテーブルや棚、そしてアイアン素材の2階へ続くステップの手すり。「色がありすぎると落ち着かないかな、と。シンプルでありつつ、温もりを感じられる雰囲気をイメージしています」とオーナーさん。
広々としたダイニングテーブルには「人と食卓を囲むことを気軽に楽しんでほしい」という思いも込められているといいます。
カウンターには手作りのクッキーやパウンドケーキがちょこん。スパイスやハーブを使った焼き菓子は香り良く、お土産やプレゼントにも喜ばれそうです。
身体の内側からキレイに、
そして健康に
営業時間を通していただけるという食事やカフェメニューのこだわりは、なんといっても身体に優しい素材を使うこと。
県内産の野菜や有機野菜を取り入れた、バランスの良いメニューを揃えます。
「化学調味料は使わずに、自然のものの味・香り・色を楽しめる食事をお出ししています」と話すオーナーさんは、約20年間さまざまな飲食業界で経験を積んできたそう。
ところが5年ほど前、大きく体調を崩したことをきっかけに、食事や日々の生活について改めて考え直したといいます。
何気なく始めたヨガ
仕事の時間を減らしつつ、何気なく始めたというヨガ。「友人も始めるというのでやってみると、自分の身体に合っているなと感じたんです」というオーナーさん。
もっと深くヨガを勉強しようと、インストラクターの資格を取得することを決意します。
身体を整えていく中で、次第に「心と身体の繋がり」に意識が向き、身体の内側から元気に、美しくなれるような場所を作りたいという目標も生まれました。
これまでの飲食業界での経験と新たに学んだヨガや漢方、アーユルヴェーダ(東洋医学)の知識をいかし、「ごはんとヨガと」をコンセプトにした、理想のお店をオープンしました。
喜びを縫うように
歩む
喜びを縫うように歩む、と書いて「qiho喜縫歩」と読む店名には、日々の喜びを繋ぎながら過ごしていくことの大切さ、という意味も込められていると話します。
「おいしいものを食べて喜んでいただいて、ヨガで身体を整えることでまた喜んでいただいて…このお店でもそんな幸せを感じてもらえれば」とオーナーさんは微笑みます。
女性にうれしい、
内側から温かくなる料理
来店の多くが女性だという同店。営業時間を通して食事をいただけることもあり、ほとんどの人がごはんメニューを注文するといいます。
白いお皿に映える鮮やかな料理は、スパイスやハーブ、漢方を取り入れたものが中心で、頂いていくうちに少しずつ身体の内側からポカポカと温まってくるのを感じます。
「野菜スパイスカレー」は、10種類以上のスパイスを煎り複雑な香りと辛味、それでいて丸みのある味わい。
野菜をじっくり炒めることで、旨味と甘みも引き立ちます。添えられたシャキシャキな野菜と雑穀ごはんも相まって、サラダボウルのように野菜をいただけるのも嬉しいところ。
バタフライピーを凍らせた氷とジャスミンシロップにソーダを注いだ「ジャスミンソーダ」。
水彩画のように鮮やかなブルーに、ジャスミンの優しい香り。シュワッと爽やかな夏に嬉しいドリンクです。
他にはない味わいに、ごはんやデザートと一緒にドリンクをいただく方が多いんだとか。
こだわりが詰まった料理やデザート、ドリンクは、ここでしかいただけない特別な味。身体の内側から温まる身体に優しいごはんのお店「qiho喜縫歩(キホ)」で、すてきカフェ時間を過ごしてみてはいかがでしょうか?