開業に至るきっかけ
(マイストーリー)

── カフェ開業に至るきっかけをお聞かせください。
2010年(10月25日)に開業しました。2000年頃、30歳を過ぎこのまま会社員を続けるのではなく、何かやりたいという思いがありました。
常にノートにはアイデアを書き溜めていました。当時は横浜に在住していてちょうどスタバ(スターバックス コーヒー)が日本に入り始めていた頃。
HMVで音楽を漁り、なぜか毎週カフェに通っていたんです。カフェが面白く、刺激を受けました。独立願望はなぜかありました。
こういうお店(カフェ)をやるのもいいと思いました。パンも好きでベーカリーカフェもいいな、と。喫茶店もいいと思いました。が、喫茶店は今後どうかと思いました。
スタバ(スターバックスコーヒー)のようなお店が個人でできたら面白いのでは?と思っており、独立する一つの業態としてはアリかと思っていました。
独立したい旨の話は家内としていて、自分なりに色々検討していました。くつろぎに通っていたお店で、何か自然に情報を吸収していたように思われます。音楽とカフェを自然と求めていました。
自身が接客が好きな訳でもなく、料理を提供する人になりたいとも思いませんでした。カフェとかお店を経営したいと思いました。家内と話して、役割分担をしようということになりました。
会社員時代は経営管理に携わっていたので、自身のやるお店では経営管理、商品開発といった分野で関わりたいと思いました。自分が好きなことで喜ばれるかなと。
儲かるとかそういったことは考えていなかったです。メジャーでなくても自分が本当に心から良いと思ったものを共感してくれる人がいると信じていました。
小部屋にこもって営業したい(集中したい)と思っていました(笑)でも、コーヒーは淹れたいと思いました。カウンター越しのお客さんとのやり取りはおもしろいと思いました。
職場、自宅とも違う日常を離れた本当の自分になれる(非日常、カジュアルだけどちょっと日常とは違う)空間をカフェに求めていました。



── カフェをやろうとなって不安・期待はありましたか。
自営業、飲食店は初めてでしたがやっと好きなことができるという喜びが勝りました。なんとかなるかなという思いはありました。
独立後は朝の起床もすっきりしました。思うように経営が回っていないと会社員時代とは違った焦りはありました。
家内とは会社を20年勤めたらやめてもいいという約束があったんです。メンタル的にはなんとかなるといった精神がないと一歩を踏み出せなかったと思います。
「なんとかなる」がないとね、最初の一歩は難しいと思うんです。慎重派の人は、踏み出せないのでは・・・わからないけどね(笑)発車する時は「なんとかなるさ」は必要。

── 開業後の思い出深いことをお聞かせください。
最初は2人で回らないだろうから、アルバイトさんを雇いました。経営側としての立場を貫きたかったのですが、慣れるまではお店にいました。
そして、離れるタイミングを失いました。結果、家内と居続けることに。売り上げ目標にこだわりすぎ、楽しさを見失ってしまいました。
だけど、お客さんに恵まれた。深い(いい)関係性を結べました。私が堅物な表情でお店にいてとっつきにくいより、家内の人柄のおかげかな(笑)

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  • この記事のすてきカフェ

    Cafe@Orangel
    カフェオランジェル

    オレンジのテーマカラーで統一された、しあわせを引きよせる癒しカフェ。店内にはこだわりのBGMが流れ、作家さんの作品が展示・販売されています。笑顔いっぱいのママさんの手作りランチは、どこかホッとするやさしい味です。

    • 埼玉県白岡市小久喜1339-6
    • 0480-48-7358
    • 10:00〜18:00(L.O.17:30)
    • 水曜日、第1、3木曜日休
    • JR宇都宮線
    • 「白岡駅」東口から徒歩6分

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