「g and BAGEL FACTORY」が目指す、みんなが集える場所
埼玉県新座市池田にある「g and BAGEL FACTORY(ジーアンド ベーグルファクトリー)」。
天然酵母と国産小麦でつくるベーグルと、自家焙煎コーヒーを楽しめるカフェとして、少しずつ地域にファンを増やしています。
店内に入ると、カウンターには毎朝焼き上げられたベーグルが並び、コーヒーの香りが漂います。
ただ、この場所が届けたいものはベーグルやコーヒーだけではありません。店名に込められた想いを伺うと、この場所が目指している風景が見えてきました。
「地域に安心安全な食文化を広めたい」から始まったベーグル店
g and BAGEL FACTORY(ジーアンド ベーグルファクトリー)を立ち上げたきっかけについて伺うと、オーナーの中村さんは「地域に安心安全な食文化を広めたい」と話します。
もともと志木市で人気ベーグル店「GEs BAGEL WORKS(ジーズベーグルワークス)」を営んでいる中村さん。
g and BAGEL FACTORY(ジーアンド ベーグルファクトリー)は、中村さん自身がプロデュースする新たな挑戦として誕生しました。姉妹店のような関係性でありながら、ここにはまた違った役割があります。
毎朝工房で焼き上げるベーグルには天然酵母と国産小麦を使用。小さなお子さんから大人まで、その小さな輪っかには安心して食べられるものを届けたいという大きな想いが込められています。
店名に込められた
「ともに」という想い
特徴的な店名にも理由があります。「FACTORY」という言葉は、就労支援事業所としての役割を持つことから付けられました。
そして「g and」。
この短い言葉には、中村さんのさまざまな想いが込められています。
Glow(輝き)
Gleam(きらめき)
Gentle(やさしい)
Garden(庭・憩いの場)
Gather(集まる)
Gift(贈り物)
Glee(喜び)
どれも、この場所が目指す姿を表しているようです。
さらに「and」には、“ともに”という意味が込められています。
人と人がともに過ごし、地域とともに歩み、さまざまな価値観を持つ人たちがともにつながる。
g and BAGEL FACTORY(ジーアンド ベーグルファクトリー)は、そんな想いを名前に託した場所でした。
一晩かけて引き出す、
小麦本来のおいしさ
g and BAGEL FACTORY(ジーアンド ベーグルファクトリー)のベーグルで、まず感じるのは生地の存在感です。
その秘密は製法にあります。捏ね上げた生地は、一晩かけて低温発酵。時間をかけてゆっくり熟成させることで、小麦本来の甘みを引き出しているそうです。
使用する小麦は北海道産の「春よ恋」。引きのあるもっちりとした食感が特徴で、g and BAGEL FACTORY(ジーアンド ベーグルファクトリー)が大切にしているベーグルの食感を支えています。
初めて訪れる方へのおすすめを聞くと、中村さんは「ベーコンポテトベーグル」と回答。マッシュポテトとベーコンを包み込み、仕上げに濃厚なチェダーチーズをのせた人気商品です。お食事系ベーグルの魅力をしっかり感じられる一品。

一方、スイーツ系ならブルーベリーベーグルがおすすめとのこと。

その日の気分によって選べるラインナップも、この店の楽しみのひとつです。
ベーグルとコーヒーの
マリアージュを楽しむ
g and BAGEL FACTORY(ジーアンド ベーグルファクトリー)では、コーヒーにも力を入れています。
中村さんが目指しているのは、コーヒーを楽しむ文化を地域に広げること。そのため、ベーグルだけでなく自家焙煎コーヒーにもこだわっています。
豆の状態を見極めながら、ちょうど飲み頃を迎えたものをハンドドリップで提供。自家焙煎ならではの魅力を楽しめます。
おすすめの組み合わせを伺うと、「コーヒーコーヒーベーグル」と「あんバターサンド」を挙げてくださいました。
コーヒー生地の中にほうじ茶あんを包んだコーヒーあんベーグルは、お店ならではの組み合わせ。また、あんバターサンドには季節ごとの餡を取り入れることもあり、その時期だけの楽しみに出会えることもあります。


ベーグルとコーヒー。どちらか一方ではなく、ぜひ一緒に楽しんでほしい。そんな中村さんの想いが伝わってきます。
複合福祉施設の中だからこそ生まれる、新しいコミュニティ
g and BAGEL FACTORY(ジーアンド ベーグルファクトリー)は複合福祉施設内にあります。しかし、この立地を単なる出店場所として捉えているわけではありません。
中村さんが大切にしているのはさまざまな人が孤立しないで受け入れられる「インクルーシブな環境づくり」。
障がいの有無。
年齢の違い。
国籍の違い。
立場や背景が異なる人たちが自然に共存できる場所を目指しています。
「これからの社会では、互助の価値観が必要になると思うんです」そう話す中村さんの言葉が印象的。
実際に店内では、幅広い世代のお客さまが思い思いの時間を過ごしています。子ども連れの方への配慮として、おむつ替えシートも設置。複合福祉施設ならではの安心感もあります。
カフェとしてだけでなく、地域の人が気軽に立ち寄れる場所。そんな役割も担っています。
「集まる場所」を目指して
今後について伺うと、中村さんは地域とのつながりをさらに深めていきたいと話します。
店舗前の広場を活用したさまざまなイベントの開催。地域の方々だけでなく、不登校支援や産前産後支援など、さまざまな人が集まれるコミュニティづくり。
ベーグルを買いに来る場所から、人がつながる場所へ。
店名に込められた「Gather(集まる)」や「Garden(憩いの場)」という言葉が、少しずつ形になろうとしています。
地域の日常に寄り添う
ベーグルカフェ
毎朝焼き上げるベーグル。丁寧に淹れるコーヒー。そして、人と人とのつながりを大切にする場所づくり。
「一度食べた方から『おいしい!』というお言葉をいただき、リピートしてくださるお客さまが多いです。ぜひ一度足を運んでいただけるとうれしいです」と中村さん。
g and BAGEL FACTORY(ジーアンド ベーグルファクトリー)は、地域の日常に寄り添いながら、新しいコミュニティの形を育てています。ベーグルを選ぶ時間も、コーヒーを味わう時間も、きっと少しだけ豊かなものになるはず。
新座でベーグル・コーヒー、素敵なカフェ空間を堪能したい方は、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。