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【インタビュー】白岡の”人と人とをつなげる”幸せを引き寄せる癒しカフェ「Cafe@Orangel(カフェオランジェル)」【前編】

幸せ空間を演出する なんちゃって哲学者
2018/06/03 (日) – 16:00

インタビューの目的は、カフェを運営される方へ原点回帰するきっかけとなりお店が末長く存続してほしいという思いと、これからカフェを開業したいという方への参考となれば幸いです。

埼玉県白岡市の閑静な住宅地に佇むCafe@Orangel(カフェオランジェル)は川辺ご夫婦で営まれています。
インタビュー前編は、Cafe@Orangel(カフェオランジェル)オーナーの川辺 雄一(かわべ ゆういち)さんにお話を伺いました。

店名の由来

── Cafe@Orangel(カフェオランジェル)の由来をお教えください。

「オランジェル」はオレンジと天使(エンジェル)を合わせた造語です。考案当時は日本唯一でした。
コンセプトカラーは幸せのオレンジです。

コンセプト

── お店のコンセプトをお教えください。

幸せを引き寄せる癒しカフェです。

── 幸せとはどのように定義されていますか。

その人(お店に来てくれる人、関わってくれる人)がありのままでいられることを「幸せ」と定義しています。
ありのままでいられるための、きっかけとなれる空間を提供したいです。
その手段として「スペシャリティ珈琲とラッキーフード」をご用意しております。
少しでも幸せとなっていただけるものを提供していきたいです。

店舗の立地の決め手

── なぜこの場所にお店を決めたのでしょうか。

1つ目の理由は、自宅からなるべく近い場所で開きたかったからです。集客力を抑えても。
究極的には自宅で営業したかったんです。

── 集客力を抑えてもなぜ近場の条件を優先されたのでしょうか。

メイン業務に注力したかったために通勤条件は短くしたかったんです。
白岡(埼玉県白岡市)の街は住宅地が閑静、お店がなかったため喜んでもらえると思いました。
2つ目の理由は、提示した条件での店舗物件が出ないと言われていたんです。なぜかここだけ出てきたのでタイミングだと思いました。
駅から徒歩圏内。近隣にアパートもありました。

メイン業務に注力でき、閑静な住宅地で喜んでもらえると思った店舗物件(JR宇都宮線白岡駅徒歩6分)

思い出・思い入れのあるカフェ

── 思い出・思い入れのあるカフェをお教えください。

開業前はスタバの個人的なものをやりたかったんです。
開業当時はクウワさん(cafe couwa(カフェクウワ)(久喜市菖蒲町))。近所の美容師さんに紹介いただきました。流れている空気感・居心地に癒しを感じられました。そこの空間に柔らかい空気を感じました。スタバも好きですけどね(笑)経営されている方の雰囲気が表れていてお客さんにもそれが伝わっているのを感じました。

自分のやりたいスタイルに近いものはリーバルカフェさん(ReeBAL Cafe (リーバル カフェ)(さいたま市浦和区))。調べたら、たまたま施工業者さんが一緒だったんですよ。

── 現在の思い出・思い入れのあるカフェをお教えください。

今は、ELEPHANT FACTORY COFFEE(エレファントファクトリーコーヒー)さん(京都府)。
今度もう1店舗営業するのであればこのようなお店にしたいです。
徹底的に無駄を削ぎ落とし、残ったものを自信を持って提供している。ひとことで言うとシンプルイズベスト。
自分を発見できる場所。哲学、本、音楽が好きな人が集まる。お客さんが自分を追求できるような場所。
ジョンメイヤー「Born & Raise」の音楽をELEPHANT FACTORY COFFEE(エレファントファクトリーコーヒー)さんのマスターに共有いただきました。ジョンメイヤーは元々好きでした。
村上春樹さんの「象工場のハッピーエンド」がモデル、コンセプトとのこと。店内には村上春樹さん好きがいそう。店内音楽はアコースティック、ジャズ。喫煙もできる。
信念が貫かれているお店と感じました。現在はそんなお店をやりたいです。

もう一つはMOON FACTORY COFFEE(ムーン・ファクトリー・コーヒー)さん(東京都世田谷区三軒茶屋)。
ELEPHANT FACTORY COFFEE(エレファントファクトリーコーヒー)さんの姉妹店として、ELEPHANT FACTORY COFFEE(エレファントファクトリーコーヒー)のオーナーさんの元会社の後輩(女性)がはじめたらしいです。現オーナーは変わっているかもしれません。月(ムーン)のネーミングに惹かれます。
確立した信念に憧れる。喫煙可だが、煙の匂いは気にならなかったです。

開業に至るきっかけ(マイストーリー)

── カフェ開業に至るきっかけをお教えください。

2010年(10月25日)に開業しました。
2000年頃、30歳を過ぎこのまま会社員を続けるのではなく、何かやりたいという思いがありました。
常にノートにはアイデアを書き溜めていました。当時は横浜に在住していてちょうどスタバ(スターバックス コーヒー)が日本に入り始めていた頃。
HMVで音楽を漁り、なぜか毎週カフェに通っていたんです。カフェが面白く、刺激を受けました。
独立願望はなぜかありました。こういうお店(カフェ)をやるのもいいと思いました。パンも好きでベーカリーカフェもいいな、と。
喫茶店もいいと思いました。が、喫茶店は今後どうかと思いました。
スタバ(スターバックスコーヒー)のようなお店が個人でできたら面白いのでは?と思っており、独立する一つの業態としてはアリかと思っていました。
独立したい旨の話は家内としていて、自分なりに色々検討していました。くつろぎに通っていたお店で、何か自然に情報を吸収していたように思われます。音楽とカフェを自然と求めていました。
自身が接客が好きな訳でもなく、料理を提供する人になりたいとも思いませんでした。カフェとかお店を経営したいと思いました。
家内と話して、役割分担をしようということになりました。

会社員時代は経営管理に携わっていたので、自身のやるお店では経営管理、商品開発といった分野で関わりたいと思いました。
自分が好きなことで喜ばれるかなと。儲かるとかそういったことは考えていなかったです。
メジャーでなくても自分が本当に心から良いと思ったものを共感してくれる人がいると信じていました。
小部屋にこもって営業したい(集中したい)と思っていました(笑)
でも、コーヒーは淹れたいと思いました。カウンター越しのお客さんとのやり取りはおもしろいと思いました。
職場、自宅とも違う日常を離れた本当の自分になれる(非日常、カジュアルだけどちょっと日常とは違う)空間をカフェに求めていました。

── カフェをやろうとなって不安・期待はありましたか。

自営業、飲食店は初めてでしたがやっと好きなことができるという喜びが勝りました。なんとかなるかなという思いはありました。独立後は朝の起床もすっきりしました。思うように経営が回っていないと会社員時代とは違った焦りはありました。
家内とは会社を20年勤めたらやめてもいいという約束があったんです。メンタル的にはなんとかなるといった精神がないと一歩を踏み出せなかったと思います。
「なんとかなる」がないとね、最初の一歩は難しいと思うんです。慎重派の人は、踏み出せないのでは・・・わからないけどね(笑)
発車する時は「なんとかなるさ」は必要。

── 開業後の思い出深いことをお教えください。

最初は2人で回らないだろうから、アルバイトさんを雇いました。
経営側としての立場を貫きたかったのですが、慣れるまではお店にいました。
そして、離れるタイミングを失いました。結果、家内と居続けることに。
売り上げ目標にこだわりすぎ、楽しさを見失ってしまいました。
だけど、お客さんに恵まれた。深い(いい)関係性を結べました。
私が堅物な表情でお店にいてとっつきにくいより、家内の人柄のおかげかな(笑)

理想のカフェ

── 理想のカフェをお教えください。

お店を出す視点として、出す人の信念が揺らいだらNG。最後まで自分の信念、お店、お客さんを信じる。
お客さん側の視点として行く前、後で元気(前を向ける自信を持ってもらえる)になれる。自分を発見できる(言い過ぎかな(笑))。ありのまま(素)の自分で過ごせるお店。
あの店行けばホッとできる。くつろげる素の自分で居られる。ちょっとだけ日常から旅している(ミニトリップ)感じ。
アルコールの力がなくても、素の自分でいられる。最近はお酒に興味がなくなってきました。居心地のいいお店で珈琲を飲む方が癒されます。

カフェオランジェル開業当初は、プロバンス風(南フランスの田舎風)。南仏プロバンスの12ヶ月という本の影響かプロバンスに興味を持ちました。
それほど田舎でもないですが、都会でもなく温かみのあるエキゾチックなものに惹かれました。

テーマカラーの幸せのオレンジを基調としたCafe@Orangel(カフェオランジェル)店内

現在はシンプル。無駄がない、木の素材を活かす雰囲気。
自然な光(柔らかい光)を入れたいです。正直、こだわりは大分薄らぎました。
やたら明るいということではなく柔らかい光を取り込めたらいいです。
時代性を超越したシンプルさ。イメージは龍安寺。凝った装飾ではなく石庭のシンプルさに感性を刺激されました。

お客さまとの交流について

── 気を遣われている点をお教えください。

お客さまは一番大事。お客さまを大事に迎える時の気持ち(自分の大切な友達が来てくれた)で迎えたいです。
第一声は自然に出て来たら「こんにちは」でもいい。
どうしたら、友達が喜んでくれるかという思いで接客をしています。
言葉遣いはもちろん丁寧であることは前提ですが、心根は友達。お客さんとの壁は取れて来ていると感じています。

ご自身の性格

── ご自身の性格をお教えください。

第一印象は真面目。話し始めると変わった人だね、と言われる。不思議な人。
無口なようでもスイッチが入ると止まらない。突き詰めるタイプでもない。
30過ぎて(開業して)変わった。ちょっと変わって面白い。
いざ尋かれると難しいですね・・・なんちゃって哲学者かな(笑)だけど珈琲を入れる時は真面目です。

ご自身を「なんちゃって哲学者」と表現

想いが反映されているもの

── お店でご自身の想いが反映されているものをお教えください。

一番はBGM。全て私が選んでいます。飽きさせずに楽しみ、喜んでもらえているのではと自負しています。オランジェルミュージック。
それと珈琲。自分で選んだスペシャリティ珈琲。豆のランクのトップから選択し、ストレートではなくオランジェルブレンドとして楽しんでいただけています。

厳選したスペシャリティ珈琲のオランジェルブレンド

おすすめなマッチングメニュー

── おすすめなマッチングのメニューをお教えください。

珈琲好きには、オランジェルブレンドとガトーショコラ。
それと、オランジェルブレンドとチョコレートとチーズのタルト。このタルトは他にはないものと自負しています。
あとは、オランジェルブレンドまたは紅茶とキッシュ。

クーベルチュール(高級チョコレート)とアーモンドパウダーを使用したガトーショコラとオランジェルブレンド

カフェ運営について

── なぜカフェ運営されている(カフェを続けている)のかお教えください。

おこがましいかもしれないけど、本質だと思っています。
また、家内(ママさん)の使命だと思っています。
開業は今までの自分の集大成でした。オランジェルを育てていくのは家内の使命、人生の課題、重要テーマ。
本当にいいお客さんに応援していただいています。お客さんに喜んでもらえる空間を続けるのは使命。
家内はお客さんの喜ぶ姿を見ていたい、私はそれをしていてもらいたいです。
オランジェル開業後は、自身には次のステップがあるのではと思っているんです。
お店を続けるのは人生最大の喜びだから。

お店のイチオシ(インスタ映えメニュー、店内、店外スポットなど)

── イチオシのインスタ映えメニューをお教えください。

う~ん(笑)

── イチオシの店内スポットをお教えてください。

店内奥のソファ席と店内奥のカウンター席です。理由は周りが気にならず集中できるから。

おすすめの店内奥ソファ席

── イチオシのメニューをお教えてください。

白天使(ブリオッシュのパンにアイスのセット)とオレンジメロンパンです。

メニューについて(こだわり、季節もの)

── メニューのこだわりをお教えください。

開運要素を盛り込んだメニューで、完全ベジタリアンという訳ではないですがお肉は抑えめです。

「天使のランチプレート」植物素材を中心とした特製トマトクリームを絡めた豆腐のふわっとハンバーグ

おすすめ・イチオシのイベント

── おすすめ・イチオシのイベントをお教えください。

一つは「癒しフェスタ」です。
色々な癒しのセッションをリーズナブルな価格で受けられます。
もう一つは「天使のお茶会」です。
普段話しづらい話をお茶を飲みながら気軽にできる。色々なきっかけの場となっています。

お店として望んでいること(欲しているもの)

── お店として望んでいることはありますか。

オランジェルとしてのメニューを確立したいです。

── 例えばどういったものでしょうか。

例えば「オレンジメロンパン」。店内でもテイクアウトも行えるものです。つい写真も撮りたくなってしまうものです。

オレンジペーストのクリームチーズが入ったオレンジメロンパン

── 他にはありますか。

イベントをもっと増やしていってもいいかな。
貸切で埋まってもいいです。

これからカフェ開業を目指す方へのアドバイス

── これからカフェ開業を目指す方へのアドバイスをお願いします。

カフェをやりたい人は本当はワクワクしていると思うんですよね。
でも、できるだけ自己資金は貯めておいた方がいい。理想を言えば100%自己資金。
固定費を抑えるという意味であれば、自宅でやった方がいいと思います。
またコンセプトを明確にした方がいい。自分でこれだと掘り当てるまで自問自答していった方がいいです。
自分の中では10年間温めました。やると決めたら、即行動した方がいいと思います。

── コンセプトを明確にするべき理由をお教えください。

コンセプトを決めるとブレないからです。
開業するといい意味で周りから色々と言われるので、ここだけは譲れないというものを持つ。コンセプトはそのお店の存在理由。
自分で納得して決めた方がいいです。途中で変わってもいい。
最初はうまくいくだろうと思ってやっていても、何かあった際の予備資金は持っていた方がいい。
浮上タイミングは読めないが、そこに至るまで持ちこたえられるための余力はあった方がいいと思います。

お店の今後

── お店の今後をお教えください。

イベント率を増やしていきたいです。
業態は同じだと思いますが、別コンセプトの2号店をやるために経営的に安定させたいです。欲を言えばもう1人雇いたいです。

── どのようなイベントをお考えでしょうか。

癒しフェスタは人に喜ばれ、店が活気付きます。オランジェルの美味しいところを感じていただける、癒し系のイベントを増やしていきたいです。
お茶会もたくさんの方にお越しいただけ、建設的な話があり盛り上がっています。お茶会というと軽い感じですが、毎回テーマを決めて話し合うのでセミナーなどと違った横のつながりなどもできます。

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川辺 雄一(かわべ ゆういち)さん

1967年3月生まれ、埼玉県桶川市出身。埼玉県白岡市在住。1989年埼玉大学経済学部卒業、株式会社永谷園入社。経営企画、財務管理、生産管理、新製品開発プロジェクト、顧客満足プロジェクト等に携わる。職場でも家庭でもない、本当の自分に還れる癒やしの時空間を創りたいという強い思いから、2010年、埼玉県白岡市にカフェオランジェルを開業。
その間、癒やしのスキルを身につけるという目的で、レイキヒーラー、心理カウンセラー、自己啓発マスター、コーヒーコーディネーターの資格取得。現在は、カフェの実務運営は店長に委任し、根幹のマネジメントを担当。
飲んだ人を幸せに導くヒーリングエネルギーと真心を込めてお客様に合わせた珈琲を淹れている。

店舗情報

店名 Cafe@Orangel(カフェオランジェル)
TEL 0480-48-7358
住所 〒349-0217 埼玉県白岡市小久喜1339−6> MAP
交通手段 JR宇都宮線「白岡駅」東口から徒歩6分
駐車場 5台
営業時間 10:00~18:00(L.O.17:30)
定休日 水曜日、第1、3木曜日
開業 2010年10月25日
ホームページ http://cafe-orangel.com
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最新の情報は取材先にお問い合せくださいますようお願いいたします。

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  1. By たまカフェ運営者

    Cafe@Orangel 様
    たまカフェ運営です。
    コメント・ご紹介ありがとうございます。
    引き続きよろしくお願いいたします。

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